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新しいUI。『No UI』

   

こんな記事を見かけました。

No UIはデザインを進化させる新しい概念

次のUIのスタンダードとして、「No UI」という概念が最近話題になっているようです。

No UI。

名前からして矛盾を孕んでいて掴みどころがないですが、概念の軸は至ってシンプル。

「スクリーン(UI)の情報量や設計に頼らず、目的を達成すること」

でも、スクリーンUIに頼らないで目的を達成するにはどうしたらよいんでしょうか。

スクリーンを見やすくわかりやすくし、なおかつユーザーを惹きつけ、購買意欲が湧くようなUIになるよう、デザイナーは日々腐心しながら画面を生み出し、そして改良を重ねています。

その結果、今ではデザイン性に富んだUIデザインが数多く生まれています。

そして私たちユーザーはそれを当たり前のように利用しています。

でも、今のUIが大正解、間違いなく使いやすいとは言えません。

様々な年代のユーザーに合わせるために、若い人には変えってくどい画面だったり、デザイン性を前面に押し出しすぎて、今度は逆にどこを押していいのかすらわからない作りだったりと、様々なページを見ていくと小さなストレスというのはどこかで感じてしまいます。

でも、それって当たり前だよねと無意識に納得して利用をしているのが、現状ではないでしょうか。

UIという概念を壊すUI

No UIはそんなスクリーンUIを一回捨てようと提唱しているかのようです。

スクリーンUIには限界があるのだと。

では、そんなNo UIは一体どんなUIなのか。

上記のサイトを見る限り、それはAI技術を前提とした応答型のUIのようです。

ユーザーが希望するものを入力すれば、それに合ったコンテンツを表示させる。

ユーザーの要求に対し、それにマッチしそうな答えを渡す。

それは、よりユーザーに沿ったUIのようです。

UXを極限にまで高めたUIとも言えるかもしれません。

No UIはAI技術が発達したからこそ出てきたUI

さて、このNo UI。

お気づきの方もいるかと思いますが、バッグエンドの技術としてはAIが必要不可欠です。

2012年あたりから機械学習の手法の一つであるディープラーニングが注目を集め、その結果AIの精度が飛躍的に向上しました。

最近ではPepperなどといったロボットから、Siri等のスマートデバイスなどにも搭載されるようになり、今後も様々なシステムでAIが搭載されることはもはや疑いようもなく、最先端の研究者はさらにその先、AIのコモディティー化までを考えているようです。

Googleが先日AIをオープンソース・ソフトウェアとして公開した理由の一つもそれではないでしょうか。

歴史が動いた!GoogleがAIを公開した理由

そんな背景がある上で、「No UI」という今までの概念を覆す新たなUIが提唱されたのでしょう。

技術の選択が自分の行く末を決める

今後、デザイナーの職はもとより、技術者の職も同様に脅かされている気がします。

IT業界に10年以上いますが、年を追うごとに技術スピードが上がっているように見えます。

更に最近は技術の細分化も起こっています。

当然、全てをキャッチアップできるわけではありません。

さらにせっかく苦労して覚えたのに数年で衰退する、新しいものに取って代わるというリスクもあります。

技術の選択はよりシビアになってきたのかもしれません。

ただそんな中、新しいものは損得考えずに取りあえず試すという姿勢は今後も重要なんじゃないかと私は思っています。

リスクが高いから伸びそうなものだけを選択する。

もしくは成熟しそうになるまで待つ。

そういった戦法もあります。

しかし、それでは他の人たちと代り映えしないのではないでしょうか。

一方、いろんな技術をつまみ食いする人は、その技術の背景にある考え方に触れることになり、その知見から新しい発想が生まれるのではないか。

私はそう思っています。

もちろん、自分の強い武器を1つ持つことは重要です。

その上で、様々なものを見て触れて、それを続ける事で自分でも思っても見なかった世界が待っているんじゃないでしょうか。

私も頑張らないといけません。

 - Pepper, アプリ, ライフ